介護職は正社員募集だけでなく、パート募集も多い業界です。大まかな違いは給料の違いと業務の違いですが、相対的にそれぞれ異なる魅力とデメリットがあります。特に働き方に注目した時、パート職員と正社員にはどのような違いがあるのでしょうか。
パート職員は無資格でも応募・就職できますが、多くは有資格者である正社員をリーダーとした指示・監督のもとで介護業務を行います。本来、介護関係の資格を有していない人は、要介護者の身体に触ることのある食事や入浴、排泄介助といった身体介助は行えません。しかし介護施設内においてのみ、有資格者の指導があれば介助が可能であるためです。
そして正社員はフルタイム勤務が基本なのに対し、パートではシフト・勤務時間の融通が利きやすいケースが多くなっています。また、週の勤務日数も3~4日程度としている施設も少なくありません。パート採用の対象者自体が「家庭での仕事や介護もある主婦層」をメイン対象にしています。生活に無理のない範囲に勤務時間を調整することで応募者を増やし、各々が分担しての勤務形態が可能になります。
その反面、パート職員には正社員のようなリーダーや役職につけることはまずありません。資格を取得し、あるいは持っている資格を活かしたキャリアアップをしてくのなら、正社員を目指す必要があります。正社員の方が給与が高い、福利厚生に恵まれている等のメリットはありますが、同時に勤務時間や責任はパートの時よりも増大します。